放射線BloodIrradiation_ch

血液照射装置の保守管理

血液照射装置の保守管理

照射装置の管理は放射線取扱い主任者の指示に
従うべきであるが,保守管理の目安は以下のごと
くである.
[γ 線血液製剤照射装置について]
1)~4)の保守管理を行うこと(放射線障害防止
法等),また5)~7)を行うことが望ましい.
1)装置表面と周辺の漏洩線量測定(年2 回の実
施)
2)管理・使用記録:装置・目的・場所・方法,
使用年月日,使用者,1 週間の使用時間を記録し保

3)外観(遮蔽機能に影響を及ぼす亀裂,損傷や
目立った変色,汚れの付着)の点検(年2 回程度
の実施)
4)スイッチ類,ランプ類,標示(照射中等)の
点検(年2 回程度の実施)
5)出力線量の測定,設定時間の変更(年1 回程
度の実施)
6)試料容器内線量分布測定(年1 回程度の実
施)
7)照射確認マーカーの使用(1 日1 回以上)


[X 線血液製剤照射装置について]
1)~2)の保守管理を行うこと(医療法,電離放
射線障害防止規則等),また3)~9)を行うことが
望ましい.
1)装置表面と周辺の漏洩線量測定(6 カ月を超
えない期間ごと)
2)管理・使用記録:装置・目的・場所・方法,
使用年月日,使用者,1 週間の使用時間を記録し保

3)線量計の点検(年1 回程度の実施)
4)消耗品の点検および交換(年1 回程度の実
施)
5)外観(遮蔽機能に影響を及ぼす亀裂,損傷や
目立った変色,汚れの付着)の点検(年1 回程度
の実施)
6)異常音,ケーブル類の被覆に亀裂等の異変の
点検(年1 回程度の実施)
7)装置使用時に保護回路が頻繁に作動してい
ないかの点検,スイッチ類,ランプ類の点検(年
1 回程度の実施)
8)各種インターロック回路の点検(年1 回程度
の実施)
9)照射確認マーカーの使用(月に1 回程度)

血液照射線量の確認手段

血液照射線量の確認手段

照射確認マーカー等を使用する

XR LABELは管電圧50~150kV、管電流5~20mA、1~2㎜アルミニウムフィルターのX線15Gy照射によりインジケータ部が変色します
XRLABEL.jpg

放射線が照射されると、特殊フィルムが褐色に変色し、NOTと書かれたシールの部分が読めなくなり、照射済みであることが容易に確認できます。
X線用(15Gy)とγ線用(15Gy,25Gy)とがあります。
血液バックへ容易に貼着できます。
照射済、未照射の判断が目視で容易に行えます。
血液バックの取り間違えの防止と管理の簡便化に役立ちます。

RADSURE.gif

血液照射装置 線量測定および線量分布測定

血液照射装置
[線量測定および線量分布測定]
以下の特性に注意して,血液の何れの部分も適
性な照射線量(15―50Gy)が得られるように管理
する.測定実施については専門家に依頼すること
が望ましい.
「1」γ 線源装置
(1)出力線量の測定
あらかじめ60Co(Co―60:コバルト―60)等にて
公正した線量計,またはTLD 素子(熱ルミネッセ
ンス線量測定素子)をコバルトビルドキャップで
被い,それらを照射野の中心(定位置)に設置し,
一定時間(1 分間前後)照射し測定する.
(2)照射容器内の均一性の測定
照射容器内全体の均一性を把握するために,X
線フィルム(XV―2)を用いて線源に対し等距離方
向の測定を行う.次に線量計,またはTLD 素子を
用い各部位の線量を測定する.線源に近いほど線
量が多くなり,中心から離れるにしたがって線量
が少なくなる.
(3)吸収線量の測定
ファントム(アクリル板,あるいは廃棄血液バッ
グ等)を最大量充填した状態で,一定時間照射を
行い,線源に最も近い部位,最も遠い部位,及び
その間の線量を測定して吸収線量を測定する.
(4)漏洩線量測定
照射装置の近傍,管理区域境界の漏洩線量の測
定を電離箱式サーベイメーター等を用いて測定す
る.

「2」X 線源装置
(1)線量計精度の測定
線量計精度の変化の評価を,校正線源(Sr―90
等)を用いて行う.測定は1.29×10-2Ckg(50R)
を要する時間等の測定で行う.

(2)照射容器内の均一性の測定
試料室内電離箱線量計を用い,各方向に対して
一定間隔(20mm 間隔等)で線量を測定する.
(3)吸収線量の測定
ファントム下に電離箱を設置し,透過線量率を
求めて計算する.散乱線の影響が約10% あり,モ
ニター線量計としての線量率測定も,ファントム
をおいて測定する.
(4)漏洩線量測定
装置作動中に,近傍,管理区域境界の漏洩線量
を測定する.
(5)吸収線量の不均一性
単一X 線管による照射装置では吸収線量の均
一性に問題があり,照射中に血液製剤の反転,振
動攪拌等の方策を要することがある.
(6)X 線照射時の血液温度変化
試料室内はX 線管球からの放熱等による温度
上昇が必至である.換気や温度上昇防止策を考慮
する必要があり,照射後速やかに血液を至適温度
で保管する.

放射線感受性 血小板 血漿蛋白

放射線感受性 血小板 血漿蛋白

50Gy程度の照射では

成分はほとんど影響されない

放射線感受性 赤血球

放射線感受性 赤血球

赤血球はDNAを持たず、照射の影響は赤血球膜に現れる

放射線の照射(15Gy~50Gy)
        ↓
赤血球膜の近傍で産生する水酸化ラジカル等の活性種が傷害
        ↓ 
赤血球膜の流動化を傷害して膜に小孔を開ける
        ↓
赤血球内のカリウムが漏出
        ↓
血漿中のカリウム濃度は上昇する

通常の輸血においては、この上昇したカリウム濃度が問題となることはない

カリウムの排泄・除去が困難な小児患者や腎不全患者への輸血では、高カリウム血症にならないよう注意を要する

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